ジェネリック医薬品の台頭:その⑤

―:後発医薬品の状況についてはどうなのか教えてもらえませんか?

元MR:それは先発品の売り上げが大きければ大きいほど、その後発品を出せば売れるんじゃないかと思うのは当たり前で、たくさんの後発品が競って出ます。そうなると当然先発品の売り上げも下がります、そんな宿命も背負っていますね。

―:そうなってくると、新薬を出し続けなきゃいけなくなりますよね。

元MR:そうです、それが医薬品メーカーの宿命ですね。

―:でもそう簡単に医薬品の新薬って出るもんなんですか?

元MR:先ほどのピカ新の話じゃないですけども、滅多にそんなバカ売れする薬が出るわけじゃないし、開発費も莫大だし、それに比べれば後発医薬品なんかは、先発品が売れていれば売れているほど後発医薬品もだいたい売れるだろうと予測できるわけだし、企業としても予定が立てられるわけですよね。先発医薬品メーカーはそれだけの巨額の開発費を投じて、しかもピカ新が必ず出るとは限らないし、言うなれば博打みたいな所もありますよね。

―:そうですね、企業にも相当な体力が無いとできない事ですよね。

元MR:そうですね。

―:だとすると、医薬品業界としてはこれからは、後発医薬品の問題なんかで厳しくなるって事なんですか?あえて言うとそれが不安要因となる訳なんですかね。
元MR:後発医薬品が増えていくから不安だと感じるのは先発メーカーの方であって、業界として後発医薬品が増えていくのは仕方のない事だと思いますね。患者さんもそれだけ負担も軽くなって助かると思うんですよ。ただ医薬品業界としては厳しくなる事には間違いないですね。

―:なるほど、よくわかりました。