MRは転勤が多い!!:その⑤

元MR:そういう感じで、上司としては言ってきます。当然転勤ですから、まず自分の部署でいらないから出すんであって、でもそういうことは絶対伝えませんね。「どっかで欲しがってる」とか、「あっちで君を望まれてる」とか、そういう言い方で。それとか、あとは本題に入って、「ところで君なんかそこにどうかな」と。「適任だと思うけどな」って事を言われて、「君だったら今までの経験もあるし、行ってもらえないだろうか」と。また、「あそこの所長、ぜひ君に来てほしいといってきてるよ。君もよく知ってると思うけど」っていう感じでいってきましたね。「私も君だったらもう責任を持って進められるんだ」と。いかにも自分でないと、というような感じ。そんな感じでいわれますね。

―:なるほど。

元MR:後はどんな理由っていう理由付けを、後付けなんですけどされて「こんな時代でも来てほしいっていうのはありがたいもんだよな」とか、ちょっと情けが入ってくるんですよね。この辺で。

―:ええ。

元MR:「今の君の担当地区よりあそこの方がやりがいがあるぞ」とか、「あそこの所長はとってもいいやつ、おれもよく知ってる」と。「あそこの営業所はここと違って雰囲気もとってもいいぞ」と、そう言ってそこに行く方の所をとってもベタ褒めするんですよ。

―:ははは。

元MR:あるいはちょっと最後になって、「この話受けてもらわないと、ちょっと困るんだよね」と、もう後戻りできないような言い方ですよね。「とってもいい話だと思うんだけどなあ」と。「あそこだったら行きたいやつはまだ他にもいっぱいいるんだけどな」と。それとか「あそこは何といっても子どもさんの教育にもとってもいい環境だよ」と、周りの方も攻めてくる。「ここと違って奥さんの買い物にもとっても便利だよ」と。いろんなことをあれやこれやいってくるんですね。後付けとして。

―:なるほど、なるほど。