―:あと、あのMRさんから薬剤師になった方とかっていうのはおられます?
元MR:MRから薬剤師は・・・
―:薬局作っちゃった人とか
元MR:それは何人か知り合いもいますけど、やっぱり薬の事やってる限りはそっちの方が、まあ自分で店を持ちたいと思えば、薬局の方に行くだろうし、病院の先生と仲良くなって、それで病院の中に入って事務長とかやってるって人も結構いる。
―:ああ
元MR:そういう流れが多いですね。
―:ふ~ん。
元MR:(MRと)医者とは切っても切れないし、毎日毎日顔を会わせて接待もしてれば先生と仲良くなる。「じゃあウチの病院に来ないか?」って事で事務長になったり薬局長になってたりする事もある。で、もしひとりもんだったら外資で散々稼ぐと、こういう作戦がいいかなと。
―:ははは。それでこう名前をある程度売ったところで。
元MR:そうそう。
―:安定した頃に転職しちゃう。
元MR:さんざん稼いで、1000万稼いだ頃に、貯まったら自分で薬局やるのもいいかなと。結構そういう人もいる。そういう夢持ってる人が。
―:ふ~ん。
元MR:散々稼いで薬局持って。薬局持ったらお店だから自分の知識で。自分が薬剤師の免許持って無くてもあとは薬局のつながりがいっぱいできるから。メーカーも、先生も。それで薬局開く金さえあれば。そしたら後の事全部わかるし。
―:あの一つ目なんですけど、1000万って貯まるもんです?ちょっと結構凄い数字のような気がするんですけど。
元MR:いや、だからもう、稼ぐやつは年収1000万くらいあるだろうから、ひとりもんだったらね、我慢すればすぐ、5年くらいあればすぐ貯まるんじゃないかな。
―:そうなんですね。
元MR:結婚して貯めようと思ったら難しいけどね。だけど(お金が)入る業界だと思う。特に外資系とかはね。
―:それとあの、薬局を作る時とかは、資格が無い場合は薬種商の資格を取るものなんですかね?
元MR:(薬局を)開く人としては資格はいらないんじゃないかな。開くのは薬種商の資格を取るのかもわかんないけど、するのは薬剤師さんがいればいい。薬局を開くための、薬局のオーナーになればいい。
―:ああ、なるほど。薬剤師さんは連れてくる。
元MR:薬剤師さんは連れてくるし、薬局長も連れてくる。だから薬局のオーナーとして、会社名としてなんとかチェーン店、何か名前を全然別に付けて、そして薬局をいっぱい持ってる人たくさんいる。中で働いている人は薬剤師だけど、大きな大元は全然普通の民間人、金持ってるやつ。何の会社でもそうだけどね。
―:それであの薬局立ち上げた時に思うのは、病院と一緒に立ち上がったりする場合ってあるじゃないですか。病院で診察して薬を処方するのはこちらみたいな。あれってやっぱり繋がりとかでできてくるんですか?
元MR:あれは全然院長の信頼がある人に薬局長になってもらって、昔は全部院内調剤だったけど、10年位前から調剤薬局は全部外へ出すようになってるから全部出てるだけど、ほとんど中のスタッフも一緒だから、院長の信頼で、院長の兄弟だったりとか、先生の奥さんだったりとか。
―:ああ、っていうことはやっぱり横の繋がりが激しい業界っていうか、凄い関係があるんですね。
元MR:そうそう。凄くある。
―:ってことは落ち着いてここで根を張るんだ位の。
元MR:そうそう。
―:ああなるほど、そういう流れなんですね。