後発医薬品・ジェネリック医薬品

今後はジェネリック医薬品が台頭する?

でも業界を見てるとやっぱりジェネリックとか後発医薬品の存在感は年々大きくなって来てるような気がします。
質問者
元MR
それを説明する前に、なぜ医療費は増大するのかっていう問題があるんですけど、医療の現場サイド、つまり医療現場としては、新薬を先発医薬品を使いたいんですよね。なぜかっていうと、新薬を使う事によって利益、つまり薬価差が大きくなり、医療機関によっては利益が大きくなるという事なんですね。あと新しい薬というのは患者さんにとっても病気も治るし、信頼感もできて医療機関としては新薬を使いたいわけなんですね。だから医療費も当然増えていくんだと思います。
なるほど。
質問者
元MR
また最近の医療現場においては医師や看護師の人材不足という問題もあって、人件費にかかる負担も増えてきているので、どうしても医療費は増えていく物なんですよね。
それからジェネリックの問題っていうのはどうなんですか?
質問者
元MR
そうですね、医療機関側と違って、患者さんサイドから医療を見ると、患者さんとしては安い薬で病気が治るに越した事はないのであって、少しでも安い薬を使って欲しいのが本音だと思いますね。
そうですよね、自分たち患者からすると安いジェネリックを使って欲しいんですけど、業界側から見るとジェネリックっていうのは、結構冷ややかな反応なんでしょうかね。
質問者
元MR
そうですね。業界側からすればジェネリックっていうのはあまり好ましいものではないですね。
それはやっぱり粗利が減るからなんですか?
質問者
元MR
それも当然ありますね。先発メーカーからみるとジェネリックっていうのはたぶん嫌がられているもんだとは思うんですけど、今は結構ジェネリック専門のメーカーができているんですよ。
そうなんですか。
質問者
元MR
結構大手もあって、○○さんとか数社ありますよ。
それ(ジェネリックの台頭)っていうのは最近できてきた流れなんですか?
質問者
元MR
以前だったら先発メーカーとジェネリックを作る後発メーカーってのが分かれていたんですけども、今はもう新しい薬も作るけども、ジェネリックも手がけないと薬価差ダウンが埋められないんで、ちょっとぐちゃぐちゃ状態にはなっていますけども、大きくは先発医薬品メーカーと後発医薬品メーカーに分かれてはいますね。
じゃあ、まず新薬の話をお聞きしたいんですけども。
質問者
元MR
その前に薬の仕組みから説明したいと思うんですけども、新薬っていうのは特許の申請から20年位が特許として認められているんですよね。申請っていうのはは新しい成分が認められてからなんですけど、薬っていうのは、苔とか新しい細菌なんかから見つけられて、その時点からの20年なんで、新薬の発売から20年ではないんですね。だから今使われている薬でも、発明されたのは今から20年以上前で、それから20年が特許期間であって、発売後4から5年で特許期間が切れる事もあり得るわけなんですね。
そうなんですね。
質問者
元MR
だから新薬の発売から特許の期限切れまでが短ければ短いほど利益の恩恵にあずかる期間が短いわけですけど、まれに5年間延長もされる事もあります。
そうなんですか。じゃあ特許が切れたら同じジャンルっていうか、似たような競合品が入って来てもいいって事なんですか?
質問者
元MR
そうです、それが後発品の事なんです、先発メーカーはこの特許権があるんでその権利に守られているんですけど、その特許が切れてしまうと後発品メーカーもその薬を作ってもいいですよという事なんです。
なるほど。
質問者
その特許(先発医薬品の商標)がある事によって先発会社の利益があり、その後市場が特許が切れる事により解放され、後発品が出て、先発と後発が一緒に出回るという事なんですね。その後発品の事をジェネリックっていうんですね。
質問者
元MR
これがもし一般的な商品だったらこの特許権で守られるんだと思うんですけど、医薬品の場合はどうしても、価格も高いんで、ある程度の特許の期間を設けて、その成分で特許が切れると安い薬も作ってもいいよと国が認めているんです。それが大体特許申請から20年、伸びても25年です。
そうなんですね。
質問者
元MR
新薬っていうのは当たれば利益も大きいんですけど、例を挙げると△△(注:ある有名な薬の名前)なんていう薬があるんですけど、知りませんか?
名前はなんとなく聞いた事はあるような気もします。
質問者
元MR
ああ、名前だけは・・・。そうですか。自分たち医薬品メーカーの間では化け物のような薬なんですけど。
そうなんですか?
質問者
元MR
1989年に発売されて、あの頃からもう発売されて20年近くなりますけど、だいたいあの頃からメタボとか肥満が巷で取り上げられるようになって、健康志向が高まってきた頃だと思うんですよね。だからこの薬も高脂血症に効く薬だという事でバカ当たりして、これは○○さんが発売しているんですけども、この薬、ピーク時の売り上げが2000億、2000億ですよ。一年間で2000億の薬が売れるんですよ、これって凄いと思いません?
すごい、すごいですね。
質問者
元MR
一つの薬の一年間の売り上げですよ、これって。
それってすごいですね。
質問者
元MR
たぶん開発経費も莫大にかかってはいるんでしょうけど、でもこれだけ売れればね、ホント薬って利益デカイんですよ。一つの薬で2000億ですからね。
やっぱすごいですね。
質問者
元MR
聞く所によると、○○さんはこの薬で新しい社屋が建ったらしいんですけど、まさにそれは△△御殿って呼ばれてましたね。まさに北海道なんかのイワシ御殿なんかと一緒ですよね。まあ、ちょっとこれはケタも違うんですけどね。それだけデカイんですよ、薬って。当たればなんですけどね。だからどこのメーカーも新しい薬を開発しているんですけど、そのような新薬で発売して売り上げもデカイ薬の事を”ピカ新”と業界では言っているんですけど「オマエんとこはピカ新があっていいな」とか、「うちはゾロばっかだぞ」とか言ってふざけたりしてたんですけどね。
もう一回、ピカ新って言うのを教えてもらってもいいですか?
質問者
元MR
新しい薬で、爆発的に売れている薬をピカ新といいます。
ゾロっていうのは?
質問者
元MR
ジェネリックの事。
ああ、そういう区別の仕方をするんですね。
質問者
元MR
先発品メーカーからすればゾロって言うのは、先発品を真似して作っている薬であって、言い方は悪いですけれども「ゾロメーカー」ってよく言う事がありますね。
うーん。
質問者
元MR
今では、後発医薬品を作っているメーカーもたくさん、しかも大手もありますからそういう言い方はしないのかもしれないですけどね。昔は新薬のメーカーとゾロメーカーって結構分かれていましたね。今は政府が後押ししてジェネリックを押しているからイメージもかなり良くなっていますけどね。
そうですね。政府としても医療費削減目標があるでしょうし。
質問者
元MR
だから昔はそんな感じでしたね。メーカーによっても結構優劣があったりもしましたね。
後発医薬品の状況についてはどうなのか教えてもらえませんか?
質問者
元MR
それは先発品の売り上げが大きければ大きいほど、その後発品を出せば売れるんじゃないかと思うのは当たり前で、たくさんの後発品が競って出ます。そうなると当然先発品の売り上げも下がります、そんな宿命も背負っていますね。
そうなってくると、新薬を出し続けなきゃいけなくなりますよね。
質問者
元MR
そうです、それが医薬品メーカーの宿命ですね。
でもそう簡単に医薬品の新薬って出るもんなんですか?
質問者
元MR
先ほどのピカ新の話じゃないですけども、滅多にそんなバカ売れする薬が出るわけじゃないし、開発費も莫大だし、それに比べれば後発医薬品なんかは、先発品が売れていれば売れているほど後発医薬品もだいたい売れるだろうと予測できるわけだし、企業としても予定が立てられるわけですよね。先発医薬品メーカーはそれだけの巨額の開発費を投じて、しかもピカ新が必ず出るとは限らないし、言うなれば博打みたいな所もありますよね。
そうですね、企業にも相当な体力が無いとできない事ですよね。
質問者
元MR
そうですね。

だとすると、医薬品業界としてはこれからは、後発医薬品の問題なんかで厳しくなるって事なんですか?あえて言うとそれが不安要因となる訳なんですかね。
質問者

元MR
後発医薬品が増えていくから不安だと感じるのは先発メーカーの方であって、業界として後発医薬品が増えていくのは仕方のない事だと思いますね。患者さんもそれだけ負担も軽くなって助かると思うんですよ。ただ医薬品業界としては厳しくなる事には間違いないですね。

なるほど、よくわかりました。
質問者

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