―:薬っていうのは自社で開発した薬って言うのを売っていくわけですかね?
元MR:そうですね。やっぱ開発費が高いから、それだけのその薬の利幅もデカい。
―:ああなるほど。
元MR:だから自社で開発できる設備があればいいけど、なかなか全部が全部開発できないし、後発医薬品。後発医薬品って言ってもひとつひとつ微妙に成分を変えていたりする。だから、前の薬は同じ成分だけれども、添加物が多かったら、後発医薬品は添加物を少なくすると。添加物に副作用が多かったら添加物を少なくすると。
―:ジェネリック医薬品っていうのは後発医薬品っていうのと同じような感じ?
元MR:そうそう。先発医薬品とジェネリック医薬品。今でこそジェネリック医薬品がコマーシャルとか政府の勧めで強くなったけど、なかなか先生にそれを認めてもらえない。
―:ほぉ
元MR:だからそれはもう営業力と値段。それさえ気に入ってもらえれば変えてもらえるけど、なかなかもう変えてもらえない。大学病院なんて特に。
―:ふむ
元MR:そういうこと。先発医薬品の信頼度は高い。下手な安い薬使って副作用があったらいけないし。保障も少ないし。それが問題ですね。ジェネリック医薬品を使うときの問題点。
―:薬の保障って言うのがあるんです?薬を売る時保障を付けて売ったりとかあるんです?
元MR:保障・・・、どういえばいいのかな。一応だからその、副作用に対する保障は多分あると思うけどそれもメーカーによって、薬の会社にもよるのかな。だから大手の薬を良く使うのかなと思うけどね。ワケのわからん薬使って、だから極端な話、漢方薬でも外国の怪しい漢方薬なんか使って(副作用が発生したら)誰が賠償するんだと。だから妙な薬は使えない。
―:ううむ。
元MR:だけど、効くってわかれば使う人もいるし、その辺の兼ね合いがあるから、だから先生としてもやっぱ大手のメーカーで信頼があるところを使いたいというのはあると思う。
―:はいはい。
元MR:まずはやっぱり、ブランド力のあるところは大きいかなと。ブランド力=営業力っていうか、それに人柄かなと。
―:まあそれは確かにそうですよね。
元MR:あまり薬の詳しい話は聞かないでください(笑)。
―:ははは、わかりました。